木
15
4月
2010
昨日は、エニアグラムについてのリソさんのシンプルな定義を紹介しましたが、今日は、歴史的な観点から、見ていきたいと思います。
「エニアグラム(Enneagram)」という言葉は、ギリシャ語に由来します。
「9」という意味の「エニア」、「図形」という意味の「グラモス」が
結びついたものです。
つまり、「9つのポイントをもつ図形」という意味です。
最近、ラス・ハドソンさんの研究により、
エニアグラムのルーツはエジプト文化にあるという
ことがわかってきました。
エジプト神話には、「九柱神」という存在があるのですが、
これは「エニアッド(Ennead)」といわれています。
エニアグラムのもっとも古いルーツはおそらくエジプトですが、
その後はさまざまな宗教的・文化的影響を受け、
しだいに確立していったようです。
その経緯の多くは、今も謎に包まれています。
(日本ではイスラム教スーフィをルーツとするという話が
流布していますが、この説には根拠がないといわれています。)
基本的にエニアグラムには、「図形」としての側面と、
「9つの性格タイプ」としての側面があります。
図形(円、三角形、変六角形の組み合わせ)の意味は古代にルーツをもつもので、
少なくともピタゴラスの時代にさかのぼります。
そして「9つの性格タイプ」という考え方は、
いくつかの伝統的な教えにルーツをもつものです。
たとえば、キリスト教の「7つの大罪」 (4世紀〜)、カバラ(12世紀〜)など。
ただし、9つの性格タイプの心理学的説明というのは、
現代になってからのものです。
ゲオルギィ・グルジェフは、1,900年頃にエニアグラムの図形を
西洋にもたらしました。
そしてオスカー・イチャーソは、初めて図形と性格タイプの要素を
結びつけました。
彼は、9つのタイプの主な資質を特定した最初の人物です。
そして精神科医クラウディア・ナランホは、精神医学的観点から
さらに研究を深めました。
また、タイプについての情報を収集するために、「パネル」と呼ばれる
インタビュー手法を導入しました。
ナランホの研究をさらに進展させていったのが、
ドン・リソとラス・ハドソンです。
リソは、心理学のさまざまなパーソナリティ理論との比較研究を
行うことで、最初はシンプルなものだったタイプ説明を
精緻なものに仕上げました。
また、各タイプの中にある「成長のレベル」という考え方を編み出しました。
リソとハドソンは、エニアグラムについて多くの新しい理論をつけ加え、
9つの性格タイプについての詳細で系統的な説明を生み出しました。
ナランホさんって、この人?
http://www.youtube.com/watch?v=P4gPDhJn_fE&feature=related
なに言ってるかわかんね〜。。。