月
01
11月
2010
あいにくの台風が心配でしたが、なんとか合間を縫って、 皆さんこられたようです。
今回は、新しい内容がかなり盛り込まれているのと、 昨年からとみに、
よりシンプルでありながら深い内容、 それも日常で活用できる視点
(成長するための具体的な取り組み方) で語られているのがよかったと思います。
印象に残った点: 通常、語られている各タイプの「とらわれ」
(たとえば、タイプ1であれば、 怒り。タイプ2であれば、プライド)は、
現象を語っているにすぎない。
各タイプのとらわれの核にある「ハートの苦しみ」について、今回は語る。
たとえばタイプ1であれば、悲嘆にくれるハート。
タイプ2であれば、切り離されたハート。
確かにとらわれというのは、感情面で起きることなのですが、
すべてのタイプをハートという視点から語るというのがとても新鮮でした。
また、ラスさんがお話されたように、各タイプの本質と苦しみを理解することで、
安易なタイプ分けにならなかったり、より深い関わり方ができるようになるという ことを
改めて感じました。
今回の話を聞いて、 人間の抱える苦しみとそこから成長していくプロセスについて、
エニアグラムという枠を超えて、 一般の人にも知ってほしい内容だと思いました。
ラスさんは現在、この辺の話も含めて、本を執筆中とのことです。
また、今回ご一緒に来日されなかったリソさんが最近開発された、
「9つの領域」という、主に組織向けのアプローチについても
少しお話していただきました。
本来のエニアグラムは、個人についてではなく、
全体としてのシステムの中の要素の相互関係であり、
「9つの領域」は、原点に戻る試みであるということが印象的でした。
そして、いつものことながら、シンプルなエクササイズから
深いプロセスに 展開し、会場の雰囲気が変化していく様子が心に残りました。
終ってから、多くの方に書いていただいたアンケートに 目を通しましたが、
全体的にとても好評で安堵しました。
明日は伊豆での5日間のトレーニング・プログラムの前泊ということで、
皆さんをお迎えします。
ゆっくりワークに取り組めるので、楽しみです。