火
30
11月
2010
エニアグラムの団体や本はいろいろありますが、
時々、本来のエニアグラムの中にない考え方や理論が混じっていることがあり、
混乱される方がいらっしゃいます。
どこまでがエニアグラムの基本的な考え方なのか、
どこからが独自の考え方なのか、明示する必要があると思います。
たとえばネット上には、
さまざまなエニアグラムの性格タイプ診断テストがありますが、
「20歳前後の自分をふりかえって」答えてくださいというものがあります。
これは元々のエニアグラムにはない解釈です。
リソ&ハドソンは、「人生全般に渡って」、あるいは人生の大半において、
自分がどういう傾向をもっているかを見るようにといいます。
これはエニアグラムの基本的な考え方であり、
私の経験上からも妥当だと思います。
20歳前後と特定されると、かえってわからなくなる人もいますが、
特定の年齢を意識する必要はないのです。
また時には、自分の性格タイプを知るために、
子供の時の自分のことを考えたらいいのか、
大人になってからの自分のことなのか
という質問を受けることがあります。
人によって、
子供の時の自分の方が本来の自分らしかったと感じる人もいれば、
子供の時は殻をかぶっていて、大人になってからの方が、
自分らしさを感じられるようになったという人もいます。
ですので、やはり特定の時期というよりも、
人生全般に渡ってみていくのがいいでしょう。
そしてリソ&ハドソンの診断テストの注意書きとして
何度も出てくるように、「実際行動」を見ることが
大切です。
診断テストは自己申告であり、活字によるものなので、
限界はあります。
テストはあくまでも目安ということで、
自己探求の方が大事です。