金
13
8月
2010
エニアグラムを組織論から考える話がしばらく続きました。
まだ完了していませんが、かなり話が長くなりそうなので、一段落。
これからは話題を変えて、エニアグラムを自己成長に役立てるための
ヒントについて、リソ&ハドソンの考え方を紹介していきます。
エニアグラムを自己成長に役立てるには、9つのタイプについての理解と、
心の成長に役立つ重要な方法を組み合わせる必要があります。
ここでは、自己成長に欠かせない7つの方法を紹介します。
1. 真実を求めること
自己成長に関心をもつのなら、真実を愛する力を育てる以上に
重要なことはありません。「真実を求める」とは、自分の内側や
周辺で何が起きているかに好奇心をもつことを意味します。
私たちのパーソナリティ(性格構造)が自動的に答えを出すことに
満足してはいけません。
自己観察ができれば、自分や人の行動に対してパーソナリティが
ためこんでいる説明の多くが、ある種の「抵抗」であることが
わかるでしょう。それは、自分の今の状態をより深く見ていくことを
避ける方法なのです。
たとえば、「私は父親に対して本当に怒っている」という答えが
いつも自動的に出てくるかもしれません。けれどもより深い真実と
いうのは、本当はお父さんのことを愛していて、愛されることを
必死で求めているのかもしれません。
にも関わらず、自分が父親に対して怒っているということ、
そして自分が愛しているということ、どちらのレベルの真実も、
自我レベルでは受け入れがたいものかもしれません。
怒っているということを認めるには時間がかかるかもしれませんし、
怒りの背後にある自分の愛を認めるには、さらに時間がかかるかも
しれません。
今、この瞬間にリアルなものを受け入れることを学べば、
自分の中で浮上してくるものが何であれ、受け入れやすくなります。
なぜなら、それが自分のすべてではないことを知っているからです。
真実というのは、恐れからくる自分の反応と同時に、それを超えた
自分の大きな魂を含むのです。
私たちの自動的反応は、真実の探求から逸らせてしまうこともありますが、
そうした反応が存在することを認めることにより、真実に再び近づくことが
できます。真実全体と共にあろうとすることによって、自分が直面している
ことに対応する力をもつことができます。
(続く)