水
09
6月
2010
ひとりひとりはユニークな存在であり、それぞれの輝きをもって存在しています。
ただ、9つの性格タイプに分類することが可能な共通した特徴やパターンというものもあります。
今日は改めて、通常、私たちがどのようにタイプ診断をしているのか、お話します。
これまでにもいろいろな角度からお話してきましたが、
今日はタイプ診断の具体的な手順についてお話します。
ちなみに、もっとも詳しい説明(ビデオ教材を含む)は、
11/27、11/28の月例ワークショップでさせていただいていますので、
ここでは基本的なポイントだけをお話します。
自分やある人の性格タイプを診断するには、まず
3つのセンター(本能/フィーリング/思考)の内、
どの区分に入るタイプかを見ていきます。
「センター」というのは、エネルギー・センターのことです。
エニアグラムにおいては、人間は3つの知性をもっていると
考えます。頭(思考)、心(フィーリング)、腹(本能)です。
たとえば思考センターに属するタイプ(タイプ5・6・7)であれば、
思考を中心とした独特の性格構造をもっています。
(マガジンハウス刊)では、エニアグラムの本の中で唯一、
本能タイプ/フィーリング・タイプ/思考タイプの違いを詳しく解説
していますので、参考にしていただければと思います。
その人の雰囲気やエネルギーなど、ノンバーバルな情報からも
センターの違いを判断できることが多いです。
センターがどれかがわかったら、タイプを絞り込むことができます。
もし特定できなくても、消去法により、このセンターではないということ
がわかれば、ある程度絞り込むことができます。
ただ、この段階で間違えてしまうこともあるので、
いろいろな角度からタイプを探求し続けることが重要です。
次には、3つの行動スタイル(自己主張、融和、遊離)で区別していきます。
自己主張タイプ(タイプ3・7・8)
融和タイプ(タイプ1・2・6)
遊離タイプ(タイプ4・5・9)のいずれか。
時には、どのセンターかわからなくても、
3つの行動スタイルのどれに当てはまるか、わかることがあります。
ただ、行動スタイルは状況によっても変わりますので、
全般的にそうかどうかを判断します。
さらに、3つの態度(楽観的・合理的・反応的)という視点からも
チェックすることが可能です。
楽観的タイプ(タイプ2・7・9)
合理的タイプ(タイプ1・3・5)
反応的タイプ(タイプ4・6・8)のいずれか。
さらにはストレス時の変化、各タイプの中にある
3つの本能のヴァリエーション(自己保存的・性的・社会的)
というものもあります。
たとえば、自己保存的タイプ6、性的タイプ6、社会的タイプ6の
特徴はそれぞれ異なっていますので、この視点からもタイプが
合っているかを見ていきます。
ちなみに、3つの行動スタイルと3つの態度ストレス時の動きについては、
上記の本の中で解説しています。
他にもいろいろ見るべきポイントがありますが、
複雑に見えるかもしれませんね。
でもセンターと3つの行動スタイル、3つの態度ぐらいを中心に
見ていけばとりあえずは十分でしょう。
私たちがタイプ診断のお手伝いをする時は、
これまでの人生の歩みをじっくりお聞きする場合もあります。
人生の流れの中に、そのタイプのテーマが浮上するのです。
タイプ診断のための専門家による個人セッションとしては、
1時間ぐらい、いろいろな角度から質問をさせていただきながら
お手伝いするのがいいと思います。