水
21
4月
2010
エニアグラムを学ぶと、なぜラクになるのでしょう?
それには「自分を理解する」、「人を理解する」、そして
「お互いの関係をつくる」という三つの要素があるように思われます。
《自分を理解する》
エニアグラムではまず、自分自身の理解というものが重要な要素です。
自分のタイプを知ることで、客観的に自分を把握することができます。
どのような傾向性や課題、陥りやすいパターン、可能性があるかを
理解できます。
それにより、自分はこれからどう進んでいったらいいか、
方向性が見えてくるのです。
それは心のゆとりや安定につながり、
積極的に自分自身に取り組もうという前向きな気持ちが生まれてきます。
そして、周囲の状況や他の人についてもゆとりをもって対応できるように
なります。
《人を理解する》
エニアグラムは、他者理解のためにも優れた地図です。
いろいろな人がいて、さまざまな価値観があることを具体的に教えてくれます。
私たちは通常、自分の立場からしか相手のことを見ていませんが、
エニアグラムにより、相手のことを客観的に見ることができます。
それだけでも思考の幅が広がり、楽になります。
「〜さんは難しい人だ」と漠然と思っていたのが、
そういう性格だとわかっただけで、気持ちに余裕が生まれることもあります。
エニアグラムで楽になったという人の多くが、その理由として、
相手についてよく理解することで、ゆとりをもって接することが
できるようになったことを挙げています。
ストレスの最大要因といわれる人間関係においては、
なぜ相手が特定の行動をとるのか、なぜ関係がこじれたのか、
理解できないことが苦しみを生みます。
実際、多くのトラブルは、相手の行動に対し、
「なぜ」という疑問をもったまま、終わってしまいます。
ある程度理由がわかれば、前向きに解決方法を考えることもできるのです。
エニアグラムのユニークな点というのは、各タイプについて、
あたかもその人の心の内側をのぞいているかのように説明していることです。
ですから、多くの人がエニアグラムの本を読むと、
なぜ自分の心の中の世界をこんなにわかるのだろうという驚きを感じるほどです。
そして他のタイプの人に対して共感しやすくなり、
お互いの違いに対するストレスが減ります。
《お互いの関係をつくる》
自分のことがわかり、相手のことがわかると、
お互いにとっていい関係をつくっていくことができます。
自分の問題は自分の問題として、相手の問題は相手の問題として、
分けて考えることができます。
そしてエニアグラムは、効果的な関わり方や、相手の可能性を
どう引き出すかについてもアドバイスしてくれます。
個人でも組織の中でも、性格の違いからくるすれ違いや葛藤で
終わってしまう関係は、本来の可能性を十分活かせず、
もったいないことです。
それぞれの人がせっかくもっている可能性をお互いに活かし合い、
成長していくということは、理想論ではなく、本当にできることなのです。
具体例について、次回でお話しましょう。
初めてエニアをならった時は、チンプンカンプンでした。
でも、同じ受講生から、僕のタイプと思われる説明を受けて、なんでこんなに僕のことしってるんだろ〜!?!?とびっくりした覚えがあります。自分自身のことを説明するのって、難しいですよね
コメントありがとうございます。
確かに、多様な側面もあるし、自分のことを説明するのは難しいですよね。エニアグラムの説明を通じて、自分自身を理解し、説明することが可能になるということもありますね。